地域で発生する生ごみの堆肥化を資源リサイクル率14回日本一の大崎町で学び、実践する自治体募集!

展開

1. 本募集の実施背景

大崎町では、埋立処分場の残余年数の逼迫をきっかけに、埋立処分場の延命化を目的とした細かい分別リサイクルがおこなわれてきました(※1)。その結果近年では、14回リサイクル率日本一を達成しています。

中でも重要な取り組みの一つが、家庭ごみ総量の約6割を占める、生ごみと草木の堆肥化事業です。平成13年から開始をし、平成16年には有機物の埋立処分を全面禁止し、以来、埋立ごみの85%削減を達成しています。

生ごみバケツ
生ごみ回収の様子

堆肥化によりリサイクルできる資源ごみも増え、大崎町では焼却処理に頼らない廃棄物処理システムを実現。また、大崎リサイクルシステムは焼却自治体と比較して、GHG排出量が38.5%低く、廃棄物処理分野での脱炭素効果があることが明らかになっています(※2)。

大崎町SDGs推進協議会では、世の中の資源循環促進や脱炭素化を図ることを目指して、大崎町の生ごみ堆肥化を他の自治体に展開をする取り組みを進めています。

さらに本取り組みは日本の脱炭素に貢献し得るとして、Yahoo! JAPANが募集を行った「カーボンニュートラル」をテーマにした自治体を対象とする企業版ふるさと納税(※3)の寄附先として、2度に渡って選定いただきました(2021年及び2022年度)。

プレスリリース:Yahoo! JAPANによる企業版ふるさと納税第一弾の寄附先が決定。リサイクル率日本一の鹿児島県大崎町が選定

今回の募集は、大崎リサイクルシステムの普及を目的として、焼却処理に頼らない廃棄物処理の仕組みの構築を検討している自治体を対象に、大崎リサイクルシステム実践のノウハウを提供します。

(※1)大崎町が20年以上かけて実践してきた、 住民によるリサイクルや生ごみの堆肥化を含む焼却炉に頼らない低コストな廃棄物処理システムであり、通称、「大崎リサイクルシステム」としている
(※2)国立環境研究所資源循環領域河井紘輔氏の調査より

(※3)Yahoo! JAPAN、「カーボンニュートラル」をテーマにした企業版ふるさと納税の2022年度寄付先を発表

2. 企画

主催:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会

協力:大崎町役場、有限会社そおリサイクルセンター

※一般社団法人大崎町SDGs推進協議会は、20年以上、⼤崎町がつみかさねてきたリサイクルの取り組みを土台に、循環型のまちづくりを、より多面的に展開するため、多様な主体がパートナーシップを組み、2021年4月に設立されました。参画団体:大崎町、MBC南日本放送、鹿児島相互信用金庫、そらのまちほいくえん、有限会社そおリサイクルセンター、合作株式会社(※2022年2月現在)

3. 応募期限

2023年7月31日

審査は随時実施します。条件に合致した団体が 定数に達した段階で募集を締め切らせていただくことがございます。ご了承下さい。

4. 応募資格

(1)地域から発生する食品加工残渣や厨芥類等の廃棄物削減に、まちとして取り組んでいる、或いは、取り組む意志があること。

(2)生ごみの堆肥化にまちとして既に取り組んでいる、或いは関心があること。

(3)大崎町SDGs推進協議会が実施する報告会(2023年11月実施予定)において活動報告が可能であること。

※応募対象は地方自治体を想定しているが、応募資格に該当する場合は民間やNPO法人等も可能とする

5. プロジェクトの概要

採択された場合は、以下にご参加或いは実践をしていただくことになります。

※参加者は別途採択自治体の中で調整を行う

(1)大崎リサイクルシステム研修会への参加

①技術研修コース

  • 参加対象者:生ごみの堆肥化に従事している、或いは従事する予定のある者
  • 開催場所:鹿児島県大崎町
  • 開催内容:大崎リサイクルシステム方式による生ごみ堆肥化に関する座学、及び堆肥管理の体験

②住民向けリーダーコース

  • 対象:生ごみ分別回収の実証実験にご協力いただける地域のリーダーとなる住民
  • 開催場所:鹿児島県大崎町
  • 開催内容:大崎リサイクルシステム方式による生ごみ分別の体験及び勉強会を大崎町民との交流を通じて行う

(2)生ごみ回収・堆肥化の実践

①生ごみ堆肥化の実践

 既存の設備、或いは簡易の機械を導入し、生ごみの堆肥化に関する実証実験を行う。※実験の詳細は協議の上決める。

②生ごみ分別回収の実践

 モデル地区を選定し、生ごみの分別排出・回収を実施。※実験の詳細は協議の上決める。

6. 今後のスケジュールの一例

※実施時期は、双方協議の上決定することとする。

  •  2023年6月 公募・選考
  •  2023年7-9月 大崎リサイクルシステム研修会への参加
  •  2023年8-2024年3月 生ごみ回収・堆肥化の実践
  •  2023年11月 活動報告(進捗によっては途中経過を報告)

7. 費用負担

本取り組みは企業版ふるさと納税を財源としており、以下にかかる費用は、主催である一般社団法人大崎町SDGs推進協議会が負担するものとする。

(1)大崎リサイクルシステム研修会への参加費

(2)大崎リサイクルシステム研修会参加にかかる交通費及び宿泊費

(3)生ごみ回収・堆肥化の実践にかかる機材導入及び設備費用(例:収集運搬、破砕、切り返し、ふるい等で活用する機材のレンタル費等。尚、予算を有効的に活用するために、可能な限り安価に調達できる方法を検討する)

(4)実証実験を行う地域で活動周知のために開催する説明会・イベント等の開催費用(外部講師謝金・交通費等)

 以下の費用は協議会からは支出できません。必要な場合に限り申請者ご自身でご負担をお願いします。

  • (1)本取組における関係者の稼働費
  • (2)広報誌やケーブルテレビなど、申請団体の地域にある広報媒体への掲載にかかる費用

8. 応募方法

(1)以下の申請書をダウンロードいただき、必要事項をご記入の上、下記メールアドレス宛にご返送ください。

  • メールアドレス:info@osakini.org (一般社団法人大崎町SDGs推進協議会宛)
  • 申請書をダウンロード (申請書に記入する際は《読み取り専用で開きますか?》というアラートに対し《いいえ》をクリックしてください)

(2)オンライン面談等をさせていただいたのち、採択に関するご連絡をいたします。

9. 採択件数及び選定基準

 5自治体程度(民間やNPO法人などの団体も可)

件数を超える応募があった場合は、申請用紙「課題解決に向けた自治体としての方針」等を総合的に判断をして選定致します。

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