7月22日(土)に大崎町で「OSAKINI Day 2023」を開催しました
大崎町SDGs推進協議会(以下、協議会)では、年に2回、それぞれ企業向けと大崎町の住民の方々に向けた活動報告会を開催しています。
昨年はコロナ禍で実施したため完全招待制でしたが、今年はオープンイベントとして実施し、多くの方々にご参加いただきました。
今回は、当日の様子をご紹介します。
「日本で一番ごみの少ないイベント」を目指して
今年も「OSAKINI Day 2023」では当日来場していただいた方々はじめ、出店協力いただいた事業者の皆様のご協力もあり素晴らしいイベントにすることができました。
そして「日本で一番ごみの少ないイベント」を目指した本イベントでは、参加いただいた皆様の意識を高める良い機会になったと感じました。
イベントで排出された廃棄物は以下のとおりでした。
・プラスチック 81.5グラム
・その他紙 61.5グラム
・一般ごみ 122.6グラム
大崎町では一般ごみ以外はリサイクルされるため、最終処分されたのは122.6グラムだけでした。
トークイベントのタイムライン
13:00 開場
14:00~14:10 開会の挨拶・来賓挨拶
14:10~15:10 基調講演
ゲスト:浜本麦さん、大岩根尚所長
「大崎の海、だいじょうぶ? 〜世界の海と私たちの生活のつながり〜」
15:20~16:20 大崎町SDGs推進協議会の活動報告
16:20~16:30 閉会の挨拶
マーケット(13:00~17:30)店舗一覧 / 商品
- トモタカファーム / トマト、なす、ピーマンなどの野菜各種
- 冨士屋あめ本舗 / フルーツキャンディ量り売り
- ママコト / 焼き菓子
- 山中醤油・Soerw Coco / 串焼き、うなぎのお弁当など
- MEALS & GRIND / チャイ、焼き菓子、チキンビリヤニ
- リバレーションコーヒー / コーヒー
- 都食品 / 冷凍やきいも、干しいも
- 大崎町産パッションフルーツの量り売り
体験コーナー(13:00~17:30)店舗一覧
- Naturaldye tuzu. / 夏の草花でたたき染め体験
- sunty / 虫除けスプレー作り
- ユニ・チャーム株式会社 / 手作り和紙づくり体験
託児コーナー(13:00~17:30)店舗一覧
- 地域・子育て支援サロン MOMOカフェ
当日の様子:マーケット
会場は昨年と同じジャパンアスリートトレーニングセンター大隅の屋内と屋外で実施しました。
当日は、大崎町のみなさんや近隣の地域の方など各地から約180人の方々にお集まりいただきました。
出店いただいた方々には「日本で一番ごみの少ないイベント」を実現するためにはどのような工夫が必要かを一緒に考えていただきました。
例えば、必要な量だけ購入することが出来る量り売りや、使い捨てプラスチック使用量の削減のため脱プラスチック容器の利用など、環境負荷も下げながら、ごみの量も削減していくといった普段の生活の中でも自然と取り入れやすい工夫をおこないました。
ごみを減らす工夫として受付にてリユース食器のレンタルを実施しました。
体験コーナーでは、お子様連れのお客様で多く賑わっていました。
また託児スペースを設けたことで、大人の方もゆっくりとイベントをまわりながら、かつ安心して過ごしていただけたのではないかと感じました。
基調講演 「大崎の海、だいじょうぶ?」~世界の海と私たちの生活のつながり~
本イベントでのメインコンテンツとしてトークイベントを実施しました。
前半は特定非営利団体くすの木自然館 浜本麦さんに海をテーマに基調講演をいただき、後半ではサーキュラーヴィレッジラボ所長の大岩根尚さんと一緒にクロストークをしていただきました。
トークタイトルは、「大崎の海、だいじょうぶ?」~世界の海と私たちの生活のつながり~ということで、鹿児島県を取り巻く身近な自然環境である海の環境が今どのように変化しているのか、そしてこれらどうなっていくのかに視点をあてお話しをしてもらいました。
印象的だったのは海の環境は山と連動しているという点でした。山が開発・利用されることで海への砂の流入が減少し、海辺の生物が棲む環境が縮小したり、実際に大崎町は年々浜辺の奥行きが小さくなっているということに気づきがありました。
また、大崎町は埋立処分場を延命化させたことで、山や森を次の埋立処分場にする未来を先送りにすることができているという点にも触れてもらい、実はこれらの取り組みが海にまで繋がっているという新たな視点を得ることができました。
本日お話を聞いて下さったみなさんの中には海との関わりを持っている方もいらっしゃったので、自らが生活する周辺環境に改めて目を向けてもらえたら嬉しいです。
活動報告
トークイベント後半では、協議会事務局員とゲストの宮崎大学地域資源創成学部准教授の土屋 有さんに現在進めている事業の活動報告をしました。
まず、はじめに事務局員の井上から協議会活動の目的や全体像を説明しました。
本年度は『大崎町の人といっしょにつくる身近な”循環”でまちに「ワクワク」を生み出す』をテーマに取り組んでいることを説明しました。
次に宮崎大学准教授の土屋さんに昨年度実施した『大崎町民の購買行動調査研究』に関して、調査結果と考察について発表していただきました。
次に事務局員の遠矢より、現在進行中の『体験型宿泊施設の計画報告』と『メグルカグプロジェクト』について報告をしました。
最後に協議会事務局員の藤田と、そおリサイクルセンターの中村 善彦さんをゲストに迎え、現在進行中の『オールコンポストプロジェクト』について報告しました。
最後に
昨年から実施している『OSAKINI Day』、協議会の活動内容を伝えるだけにとどまらず、参加した方々の行動変容にもつながっていると実感できました。
これからも一歩一歩活動を進めてまいります。
参加者アンケート
いただいたアンケートからOSAKINI Dayの感想をこちらでご紹介させていただきます。
子どもの自由研究のために参加しました。ごみひろい、リサイクルなどのことを調べている真っ最中だったのでとても熱心に聞き入っている息子でした。これらもごみひろい続けたいと思います。。
オールコンポストプロジェクト。大崎のシステムの発信になり海外交流にもつながり、こういったことがあると地域の理解、誇りにもつながるなと感じました。
容器を持参して入れてもらうのは初めての体験でしたが、なんか良いことしてる気がしてよかったです。
暑い中お越しくださった皆様、イベント運営でご協力くださった皆様、ありがとうございました。
(建築・設計担当 遠矢将)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000085406.html
クレジット
ご協力いただいた方々
<登壇>
- 特定非営利団体くすの木自然館 代表理事 浜本麦様
- 宮崎大学 地域資源創成学部 准教授 土屋有様
- 有限会社 そおリサイクルセンター 中村善彦様
<マーケット・体験コーナー>
- トモタカファーム
- 冨士屋あめ本舗
- ママコト
- 山中醤油
- Soerw Coco
- MEALS & GRIND
- リバレーションコーヒー
- 都食品
- Naturaldye tuzu.
- sunty
- ユニ・チャーム株式会社
<託児スペース>
- 地域・子育て支援サロン MOMOカフェ
<備品貸し出し・会場設営>
- ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅
- 若潮酒造株式会社
- 株式会社MBCサンステージ
<企画・制作>
- MBC南日本放送 営業局 テレビ営業部 副部長 豊丸大輔様
- チラシ、パネル制作:株式会社G&Company
- 登壇資料作成:仲絵理⾹様
- イベント写真・動画撮影:暁将伍様