2023.12.21 体験型宿泊施設「circular village hostel GURURI」がプレオープン!竣工式&内覧会を行いました。

GURURI 体験型宿泊施設

大崎町SDGs推進協議会(以下、協議会)では、循環型社会「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」を体感できる施設を2023年度から順次着工・展開しています。その第1弾として、体験型宿泊施設「circular village hostel GURURI(サーキュラーヴィレッジホステルグルリ、以下GURURI)」の建物が完成し、12月21日(木)にプレオープンしました。それにあわせ、竣工式及び内覧会を行いました。

GURURIは、大崎町で25年続く分別の取り組みを体験できることはもちろん、既存の建物を改修し、高い断熱性や地域内資源循環を目指した内装など “大崎町らしい建物“として、環境負荷を軽減した様々な工夫を施しています。

来町者がここに泊まることで大崎町の「当たり前の日常」を体験し、暮らしのスピードや消費行動を見つめ直せるような場所になること、そして資源がぐるりと巡る未来の暮らしの扉を開き、「みんなが集える別荘」のような場所になることを目指しています。

GURURI外観

<今後の予定>
2023年12月21日〜 プレオープン(協議会関係者を宿泊対象としています)
2023年3月中旬頃〜 一般宿泊予約開始
2024年4月中旬頃〜 本オープン。一般宿泊可能。

竣工式&内覧会の様子

竣工式は、GURURIの前庭にて執り行いました。
式典には施設の建設に携わっていただいた方々や、企業版ふるさと納税を通じて大崎町や「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」の実現にご寄附をいただいた方々、また地域住民の方々、総勢約40名程度にご出席いただきました。

代表理事ご挨拶や来賓祝辞の後、建物の実施設計・施工を担った有限会社新越建設より、鍵渡しが行われました。

その後、施設の基本設計を担った弊協議会事務局員の遠矢より、施設概要の説明を行いました。

式典終了後、出席者には建物の中に移動して頂き、キッチンの除幕を行いました。
このキッチンは、12月2日に「古材の活用方法を学ぼう!キッチンカウンター制作ワークショップ」と題して、地域住民の方々と一緒に制作をしました。
天板には、町内で移転による閉校となった旧大丸保育園の床材を磨いて再利用しています。

またキッチンの足も、リノベーション前の当施設を解体したときに出た廃材を、町内の木工所である清水木工様に利活用してもらって制作しています。

除幕後は、出席者に自由に内覧をいただきました。

circular village hostel GURURIが目指すこと

現在、大崎町は25年続くリサイクルの取り組みが注目され、日本だけでなく海外からも、取り組みを学ぶために多くのお客様が来町しています。本施設を拠点に、リサイクルの基盤となる「町民の生活」を共有・体感し、本質的に広めることでより日常にリサイクル行動が溶け込む製品・サービス・仕組みづくりの促進に貢献し、未来の暮らしづくりに携わる行政・企業・教育機関の足がかりになることを目指しています。

2棟をつなぐ渡り廊下

<施設基本情報>
所在地:鹿児島県曽於郡大崎町菱田2433    
延床面積:約100㎡型
構 造:補強コンクリートブロック造、平屋   
基本計画・設計:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会
実施設計・施工:有限会社新越建設       
温熱環境アドバイザー:株式会社 おりなす設計室

GURURIにちりばめられた資源循環

分別体験キッチン 1.0

町外の方でも大崎町の家庭ごみ分別が体験できるキッチン。滞在するみんなで分別を楽しくワイワイできるアイランド形式です。町民の方も、ここで各家庭のノウハウを共有することで、分別キッチンの機能開発に携わることができます。住民の方々と一緒に作ったキッチン天板は旧大丸保育園の床材を、足組には解体で出た廃材を使用しています。

地域資源の活用

地域でこれまで使われてきた素材・家具をところどころに導入。滞在するみんなが集うリビングのローテーブルは、通常廃棄されてしまう台風被害で倒木した樹木から、レ スキューした大崎町産の木材を使用。「資源循環がベースとなった社会における在りよう」を先取りしたようなインテリアデザインにしています。

優れた断熱・気密性能

GURURIは、断熱材の使用や窓のトリプルガラスなどで高い断熱・気密性能を実現。6畳向けのエアコンで一棟まるごとカバーしています。 2025年に省エネ基準への適合が義務化、2030年にはより厳しい断熱性能が求められるようになります。鹿児島県内でも住宅の省エネ性能を求める方が増えています。

リユース太陽光パネル

GURURIの電力は、再エネ電力販売契約モデルによる太陽光パネルを導入。地域内再エネ利用率向上への貢献と同時に、契約先であるおおすみ半島スマートエネルギー株式会社と連携し、リユース太陽光パネル 導入の実証実験を行っています。リユース太陽光パネルの発電状況の調査や導入時のリスクなどのノウハウを蓄積し、先駆的に地域内での活用の幅を広げるべく取り組んでいきます。

PaaS製品導入

GURURIの家具・家電製品の一部は、定額レンタルサービスを利用しています。これはPaaS(Product as a Servise / サービスとしての製品)と呼ばれるビジネスモデルで、これまで様々な場所で活用され、何度もリペア/メンテナンスされてきた製品が利用できるものです。加えてGURURIでは、「利用→返却→修理・清掃→次の方へ」のルートを何度も経た家具・家電製品の最終地点としての導入も試みます。

木質バイオマス利用体験(薪ストーブ、ボイラー)

GURURIの給湯システムには木質バイオマスボイラーを導入。木材燃焼の熱交換により高効率なエネルギー利用が可能です。解体工事で出た木材も利用しています。「自分たちで使うエネルギーを自分たちで作る」敷地内での循環を実現しています。

(文・広報PR担当 藤田香澄)

プレスリリース

体験型宿泊施設「circular village hostel GURURI」がプレオープン!2024年4月から本オープン、体験を充実させ一般のお客様宿泊も可能に。

クレジット

ご協力いただいた方々

  • 基本計画・設計:一般社団法人大崎町SDGs推進協議会
  • 実施設計・施工:有限会社新越建設 
  • 温熱環境アドバイザー:おりなす設計室
  • リユース太陽光パネル設置:おおすみ半島スマートエネルギー株式会社
  • 解体ワークショップ/古材ワークショップ:地域の方々
  • キッチン制作:清水木工
  • 定額レンタルサービス:コーユーレンティア
  • 家具導入協力:CLAS
  • 「サーキュラーヴィレッジ・大崎町」にご寄附をいただいた企業の皆様

その他にも多くの方々のご協力を賜り、また協働させていただきました。今後順次ご紹介させていただきます。

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