日立製作所「サステナブル事業開発部」の皆様にお越しいただきました!
企業の皆様から、視察研修に関するお問い合わせをいただきますが、どんな分野の職種でも最近は、循環型や環境配慮というテーマに関心が集まっている印象です。
そんななか、大崎町の取り組みから新しい事業につなげられるヒントや学びを得るために、研修にお越しになる方も増えています。
今回お越しになったのは、日立製作所 デジタルシステム&サービス統括本部 社会イノベーション事業統括本部 次世代事業開発本部 サステナブル事業開発部の方々です。
日立製作所といえば、みなさんご存知。あの製品や、あのテレビ番組(大きな木が特徴的ですね)のCMでも有名です。
事前打ち合わせを重ねて現地へ
今回は日立製作所の皆様から、ごみ処理関連施設を見学するだけでなく協議会メンバーとのディスカッションを含む、より深い学びの機会を設けたいとのご希望があり、事前に複数回のオンライン打ち合わせを経て、研修当日を迎えました。
この日は、あるおもてなし方法で、みなさまをお迎えしたのですが、その内容については、大崎町に来た方だけのお楽しみにしておきます。
1日目は、大崎町のリサイクルに関わる施設や大崎町内の見学を行いました。
日立製作所の皆様は、さまざまな資料や動画で、事前にリサイクルの取り組みを調べてくださっていたのですが、やはり実際に見る埋立処分場には驚いていらっしゃる様子でした。
イメージしていたよりにおいも少なく、クリーンな印象だったようです。
また、大崎町の風土や豊かな自然も感じていただきたいと思い、市街地から志布志湾まで見渡せる「いこいの森」や、日南海岸国定公園の一部である「くにの松原」にもご案内しました。
そして2日目の朝は、町内の集落の資源ごみステーションで、住民の方々が普段どのようにごみを捨てているのか見学しました。
分別の仕方や普段の生活で困っていることなど、住民の方々に積極的にお話を伺っていらっしゃる皆様の姿が印象的でした。
研修の後半はワークショップで学びを深める
ごみステーションの見学の後は、日立製作所の方々に進行のもと、視察内容をまとめて学びを深めるワークショップを実施し、我々協議会メンバーも一緒に参加しました。
日立製作所のサステナブル事業開発部では、プラネタリー・バウンダリーを脅かす環境・社会課題について、各地域で実際に起こっている問題と、その対策や工夫についての理解を深め、環境・社会貢献と地域経済が両立するような、未来に向けた事業モデルの可能性を探しているとのこと。
視察を経て見えた大崎リサイクルシステムの全容をシンプルな資源循環図に置き換え、各工程における課題と改善案を洗い出すワークショップを実施しました。
ディスカッションの中でも多かった着眼点や課題感としては、住民の方々の分別の負荷をいかに軽減するかや、分別リサイクルの効果をいかに住民に還元するかなどの意見がありました。
一方で、現状の仕組みを構築してきた20年以上の歴史や背景も合わせて理解することで、現状の課題解決策も考えられるのではという意見もあり、新規事業に結びつける難しさも感じる、大変有意義な時間になりました。
研修後にオンラインで報告会も実施
大崎町研修から約1ヶ月後。皆様がオンラインで視察報告を行ってくださいました。
報告では、大崎リサイクルシステムを構成する要素は汎用性のあるものなのか、大崎町固有の取り組みなのかを分析した結果や、課題の整理と解決の方向性に関するお話をいただきました。
特に、分別への努力の見える化と、廃棄物処理における作業負荷軽減のために日立製作所ならではのシステムを通じた解決のご提案をいただいたのが新鮮でした。
今回は企業研修の一環で受け入れをさせていただきましたが、日立製作所の皆様には視察だけでなく分析やワークショップ、さらには事後の報告をしていただき、大崎リサイクルシステムを客観視できる貴重な機会をいただきました。
日立製作所の皆様、ありがとうございました!
(文・広報/PR担当 中垣るる、企業連携担当 藤田香澄)